【SAP】MPS・MRP(所要量計画)のロジックを徹底解説!

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【SAP】MPS・MRP(所要量計画)のロジックを徹底解説!

2024-06-10 00:10| 来源: 网络整理| 查看: 265

PP(生産管理)2020.09.14

【SAP】MPS・MRP(所要量計画)のロジックを徹底解説! ポスト シェア はてブ 送る Pocket

この記事では、

MPS・MRPって何? どういうロジックで計算されるの?

ということをやさしく解説します。

MPS・MRPは、SAPのPP-DS(生産計画)モジュールの根幹となる機能です。

この記事を読むことで、少しでも理解が進むとうれしいです。

Contents

1 MPS・MRPとは2 MPS・MRPの構成展開3 MPS・MRPの計算の流れ4 各品目が必要な日付5 サマリ6 参考になる記事 MPS・MRPとは

MPS・MRPとは、必要な生産数量・購買数量を、いつ必要なのか、算出することです。

MPSとは、Master Production Schedule の略で、「半製品」のための言葉。つまり、最終的に製造指図につながります。 MRPとは、Material Requirement Planning の略で、「原材料」のための言葉。 つまり、最終的に購買依頼につながります。

 

必要な数量が製造指図・購買依頼の予定情報として「計画手配」という伝票に登録されます。

 

MPS・MRPの構成展開

通常、製品はBOMマスタで構成品目が連なっています。

例えば、カレーを例にすると、以下のようなBOMマスタとなります。

BOM_カレー

そのため、上位の品目の所要量から、下位の品目の従属所要量として展開されます。

具体的に言うと、「カレー:2皿」必要な場合、「ご飯:2合」→「白米:2合」・「水:600ML」必要 というように下位に必要数量が展開されていきます。

この構成展開は、MPS・MRPの基本となるので、覚えておいてください。

 

MPS・MRPの計算の流れ

続いて、MPS・MRPの計算の流れについてです。MPS・MRPの計算は次の順番に実行されます。

所要量計算 ロットサイズを加味した所要量算出 従属所要量算出(下位の品目の所要量)

③が終わると、下位の構成品目の①所要量計算の実行となります。

①~③を、BOMの上位の品目から下位の品目まで、完了するまでMPS・MRPが実行されます。

 

所要量計算

所要量は、「計画独立所要量(予測で必要な数量)or 受注数量」 と 「現在庫数量・入庫予定・出庫予定・安全在庫」を比較して、必要な生産・購買数量を算出します。

所要量計算

 

例えば、カレー:5皿 という受注が入った時、今から何皿カレーを作らないといけないのかを計算するのが所要量計算です。

 

所要量の計算式は以下です。

所要量 = +「計画独立所要量 or 受注数量」 +「安全在庫」 +「出庫予定」 -「入庫予定」 -「現在庫数量」

 

それぞれの言葉の定義と、カレーでの例はこのようになります。

項目名 定義 例 計画独立所要量 or 受注数量 最終的に必要な数量 カレー:4皿の受注 安全在庫 会社として、何かあった時のためにストックしておくための数量。現在庫としてあったとしても、所要量計算上からは「ないもの」としてカウントします。 1皿はお客様に即提供できるように作り置きしておく 出庫予定 指図出庫予定の数量 前の注文で4皿分のカレーを提供予定 入庫予定 指図入庫予定 or 購買入庫予定の数量 現在3皿分のカレーを調理中 現在庫数量 現時点の在庫数量 現在4皿調理済みのカレーがある

 

上の例をもとに、いくらカレーの生産(調理)が必要かを計算すると、、、

所要量 =

+「計画独立所要量 or 受注数量」:4 +「安全在庫」:1 +「出庫予定」:4 -「入庫予定」:3 -「現在庫数量」:4

→2皿の生産が必要

ということがわかります。

このように、所要量をもとにいくつ生産(半製品の場合) or 購買(原材料の場合)をしないといけないかを計算します。

 

ロットサイズを加味した所要量算出

ロットサイズとは、生産・購買の数量が、いくらずつできるのか という意味です。

 

例えば、ポッキーは1本ずつ生産はできなくて、12本(1袋)で購買ができます。 この「12本」というのをロットサイズ といいます。

ロットサイズは、製造機器のスペックによったり、仕入先の販売したいまとめ単位によったりします。

 

さきほどのカレーを例にすると、例えば、カレーのロットサイズは3皿(3皿ずつしか生産できない)とします。

所要量計算で「2皿必要」という計算結果になりましたが、ロットサイズを加味すると、「3皿生産」となります。

 

また、SAPのロットサイズには、以下の4つの項目があります。

項目名 定義 最小ロットサイズ 最小でいくら生産・購買する必要があるか 最大ロットサイズ 最大でいくらまで生産・購買できるか(最大ロットサイズを超える所要量となる場合は、別の製造指図・購買発注伝票が登録されるようになります) 丸め数量 いくらずつ生産・購買できるか 固定ロットサイズ ロットまとめ方式が「FX(固定指図数量」の場合、固定でいくら生産・購買できるか

それぞれの設定値によって、所要量が変わります。

 

従属所要量算出(下位の品目の所要量)

続いて、②ロットサイズを加味した所要量算出 で出た数量をもとに、BOMマスタの下位の品目(構成品目)の所要量を算出します。

下位の品目の所要量を「従属所要量」といいます。

 

カレーの例では、②ロットサイズを加味した所要量算出で、「カレー:3皿必要」という結果になりました。

そのため、下位の品目である「ご飯」「ルゥ」はそれぞれ、

ご飯:3合 ルゥ:600ML

必要。 ということになります。

BOM_カレー_従属所要量

 

この従属所要量の結果をもとに、「ご飯」「ルゥ」でそれぞれ

所要量計算 ロットサイズを加味した所要量算出 従属所要量算出(下位の品目の所要量)

と順番に実行していきます。

 

上位の品目から実行し、最下位の品目まで実行できれば、MPS・MRPは完了です。

 

各品目が必要な日付

続いて、各品目がいつ必要なのかを算出するロジックについて説明します。

まずベースとなる日付は、「計画独立所要量 or 受注」の日付です。

このベースの日付から逆算して製造指図の日付、購買伝票の日付を算出します。

 

では、製造にかかる日付・購買にかかる日付をどこでセットするかというと、品目マスタ(MRP2)で所要日付を設定します。

内製日数 生産にかかる日数 納入予定日数 仕入先から納入にかかる日数 入庫処理日数 入庫処理にかかる日数

 

半製品の場合:「内製日数」、「入庫処理日数」を設定 原材料の場合:「納入予定日数」、「入庫処理日数」を設定

 

例えば、カレーを作るための品目マスタが、それぞれ以下の設定だった場合で説明します。

品目 内製日数 納入予定日数 入庫処理日数 カレー 1 0 0 ご飯 1 0 0 白米 0 5 1 水 0 1 0

 

カレー1皿の受注を、9/15 に入った場合、9/15から逆算して、それぞれの品目が以下の日付から生産・購買がされる伝票となります。

カレーの製造指図:9/14(受注の9/15から、内製日数:1日をマイナス) ご飯の製造指図:9/13(カレーの9/14から、内製日数:1日をマイナス) 白米の購買発注:9/7(ご飯の9/13から、納入予定日数:5日・入庫処理日数:1日をマイナス) 水の購買発注:9/12(ご飯の9/13から、納入予定日数:1日をマイナス) 所要日付算出例_カレー

 

サマリ

MPS・MRPってどういうものか、どういうロジックで所要量・所要日付が計算されるかを解説してきました。

MPS・MRPは、生産計画の根幹となる機能です。

ユーザからはどのような機能で、どういう設定が効いてくるのかを聞かれると思うので、ぜひ自分の中で腹落ちさせて、ユーザに説明をしてみてください。

 

参考になる記事

MPS・MRPを実行するために重要な品目マスタのパラメータ設定について、こちらの記事で解説しています。

関連記事【SAP】MPS・MRPの品目パラメータ設定について徹底解説!2020.09.16

 

MPS・MRPを実行するうえで、「方針グループ」・「消費モード」というのは重要な考えになります。こちらの記事で解説しています。

関連記事【SAP】MRP方針グループ・消費モードを徹底解説!2020.09.17   おすすめ記事セレクション SAPスキルを習得する記事 SAPコンサルの給与レベル・給与アップする記事 SAPコンサルにおすすめの本 11選  関連記事(一部広告含む) PP(生産管理)MPSMRPMRP1MRP2MRP3MRP4MRPタイプPPSAPロットサイズロットまとめ方式丸め入庫予定入庫処理日数内製日数出庫予定品目マスタ固定在庫安全在庫所要量計算方針グループ最大最小特殊調達タイプ納入日数製造バージョン調達タイプ


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